囲碁の対局の終わり方
囲碁では、自分の陣地を1目も増やすことができなくなり、相手の陣地も1目も減らすことができなくなったら、お互いにパスをして終了します。
しかし、最初の内はこの1目増えるか減るかがわからないかもしれませんので、それについて説明します。
例えば、下のような状態ではどうでしょうか。
この状態から、黒が白の陣地の中に
打っていったとします。
しかし、実はこれは1目損な手になります。
なぜなら、囲碁では対局が終わった後に、自分の陣地にある相手の石や対局中に取った相手の石を相手の陣地に置くことができるからです。
したがって、この黒の1目は、後で黒の陣地に置くことになります。
この後、黒は1て打っていけばいくほど損な手になります。
白の中で二眼生きができたり、白の石を取ることができれば良いですが、この場合は難しそうです。
他には、例えば白が下の図のように打っていったとします。
これを黒が放っておくと白に石を取られて、黒が損をしてしまいます。
しかし、黒も当然白の石を取ります。
この場合の損得は、黒の陣地は1目減ります。しかし、白も1目を取られていて、その1目を白の陣地に置かれますので白の陣地も1目減ります。
したがって、、どちらも1目ずつ減っているので損得がなく意味がないことがわかります。
また下の図ように白が打っていっても損得は0です。
このような状態は、どちらが打っても変わらない状態ということがわかりますので、お互いパスをして対局を終了します。
でも、最初の内は、意味がないかどうかわからないかもしれません。
その場合は打っていって良いです。
しかし、強くなってきて打っても意味がないことがわかっているのに打つことは、マナーが悪いのでやめた方が良いです。